「ご挨拶とは」

 新しい子ども達との授業が始まりました。入室の適性検査にいらっしゃる「はじめまして」のお子様ともお会いしています。この時期は、仕上がった年長さんから一年間巻き戻しをして、また一から始めるのですが、新年長(年中)のお子様の様子を観て「あぁ、まだそこは教えてなかったんだ」と気付かされることが多々あり、自分自身の頭を1学年下に切り替えるのが、なかなか難しい時期でもあります。

 その中で 一番初めにきちんと作っておきたいのが『ご挨拶』です。

 完成形から申しますと、10月に卒業した年長さんは、『気を付けの姿勢で立つ→相手の目を見る→自分から挨拶の言葉を言う→頭を下げる→最後にもう一度目を見る→そして、相手がご挨拶を返すまで正しい姿勢で待ち、最後に目を合わす』そこまで仕上がっていました。

 これが出来るようになるまで、割と時間が掛かります。すべてをいっぺんに注意をすると、かえってギクシャクした変なご挨拶になったり、ご挨拶をすること自体が嫌いになるからです。そのお子様の様子や、成長過程を見ながら、1つずつクリアしていくように、ステップを上がっていくのがベストです。

 最終的に、頭をゆっくり下げてゆっくり上げるように動作を丁寧にすると、更にきれいなご挨拶になります。ミッション系の女子校を目指す場合は、これ位のレベルまでできるようにしておくと良いと考えます。

 さて、ここまでは形の話だったのですが、本来のご挨拶にはどのような意味があるのでしょうか?

 「挨」という漢字は「打つ」「押す」という意味を持ち、「拶」は「近づく」「進む」という意味があるそうです。そうすると、「挨拶」は「押して進む(近づく)」という意味になりますね。もともとは禅宗のお坊さんたちの間で、問答を繰り返す熟語として用いられるようになった言葉で、その後、人間同士が出会った時に交わす受け答えになったそうです。

 これを知った時に、私は「挨拶とは」相手に興味を持って近づいて行くこと、つまり、「私はあなたに興味があります。あなたのことが知りたいです。」ということなのではないかしら?と思いました。そんな風に思ったら、消極的なお子様が挨拶が苦手なこと、積極的なお子様が元気に挨拶してグイグイ来ることも納得がいきます。

 コミュニケーションの第一歩である「ご挨拶」を、私もそんな風に思いながらしようと思います。そして、子ども達にもそういう気持ちを伝え、誰とでも仲良くなれる、そして可愛がられる人に育てていきたいと思いました。

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