ブログの更新が予定よりも遅れて、申し訳ありません。深夜のアップになってしまいましたが、よろしくお願い致します。
さて、今回は「なんで?」「どうして?」のお話です。
これは、子ども達から発せられる声です。私の勘違いかも知れませんが、昔よりも子ども達からの「なんで?」「どうして?」が減っているように思うのです。「なんで期」と言われる位、言葉が話せるようになり、ある程度の知恵や知識が入る3歳~4歳頃になると、見た物全てに興味を持ち、「これなぁに?」「どうして?」「なんでそうなったの?」と大人が辟易するほど、質問する時期がやって来ます。これが、以前は普通だったような・・・・・。
授業をしていても、たまにそういうお子様がいらっしゃいます。こちらが何か「ひと言」言う度に「なにそれ?」「どうして?」と勝手に発言してしまいます。集団の中でお話を聞く時は、それはやってはいけないことになっているので、お教室では、止めています。(後で必ず対応しますが)
でも1対1の状況なら、付き合ってあげたいのが本音です。なぜなら、そうしなければ心にある「なんで?」「どうして?」が出せない子になり、いつの間にかそれがあることも忘れてしまうからです。
少し前に話を戻して、では、どうして子ども達からの疑問がなくなってしまったのでしょう? 私の考えは2つ。
1つ目は、昔もよくあることでしたが、「なんで?」と聞いた時に大人がきちんと答えていないことです。またはすぐに答えを言って、おしまいにしてしまうことです。特に「なんで期」は、とにかく「なんで」「なんで」と聞いてくるので、お母様が忙しい時や、静かにしなければならない場所でやられると、困りますよね。そして無視したらり、「しー」と言って黙らせる・・・これを繰り返すと子ども達は、質問することを諦めます。
次に2つ目、これは憶測も入りますが、テレビとパソコン(スマホ)の影響だと考えます。テレビに関しては、完全に受け身なのでお分かりになりますよね。パソコンやスマホは、お子様の「なんで?」に対して、カシャカシャ、ピッ!と大人が答えを見つけて、ただ渡すだけです。そうすると、「なんで?」の次の「どうして?」が無くなると思いせか?
私が知っている「なんで?」をいうお子様は、頭が良いお子様が多いです。(甘えたいだけの「なんでちゃん、なんで君」を除く) そして、時期が4歳~5歳と若干遅めに思います。丁度、集団でのルールを教えるような時期でもあるので、「今、おしゃべりしません。後で聞きますからね」と言わなければなりせんが、向こうもなかなか諦めません(^^;
そういったお子様を、どのように育てたか?これまた、お母様の関り方ですね。お子様の「なんで?」「どうして?」にきちんと向き合い、答えをすぐに与えず、一緒に答えを探しに行きます。それから、テレビを見せていない、本好き、がポイントです。
これは特殊な例ですが、お教室に通っていたお子様(現在はたぶん3年生)ですが、毎週提出する絵日記が、毎回、沖縄の石垣島なのです。見る側としては、「毎週、描くなんてよっぽど楽しかったのだろう」と、一回の旅行の経験を、何度も描いていると思いますでしょ。でも、違うのです。しょっちゅう、いっそのこと向こうに住んだら?と思うほど、通っていたのです。面談の時にそれを伺い、びっくりしました。そのお家は、テレビが壊れてから、「別になくてもいいかな」と買っていないとおっしゃっていました。そして、石垣島に行くようになったのは、ウミガメのことをお子様に聞かれたことが、きっかけだったと教えてもらいました。もともと、よく質問をするお子様でしたが、お母様が「じゃ、本物を観に行こう」とお子様の好奇心を受け取り、水族館ではなく、ウミガメと一緒に泳げる海を選択したのです。そして、石垣島にいる間、地元の方とお話した際、珍しい鳥の話を聞き、また「なんで?」「どうして?」が始まり、「では次に、それを調べに来よう!」と、繰り返し行くことになったとおっしゃっていました。
なかなか、出来ないですよね。でも、それぞれのご家庭でできる範囲で良いと思うのです。そんな風にお子様の疑問にできる限り、生の情報を提供し、経験させることで、いつまでもお子様の目をキラキラと輝かせることができます。
そのお母様が言うことには、『途中から、自分の方が好奇心・探求心旺盛になってしまって、子どもの「なんで?」に付き合うというより、自分の「なんで?」を探しに行くようになっています』とのことでした。羨ましいですね! 子どもからの影響で、自分も変わって行く、成長して行くことは、子育ての醍醐味ではないでしょうか?
どうか、お子様の「なんで?」「どうして?」を楽しんで下さい。