「観察する」

「今、お子さんは何に興味がありますか?」

個人面談の時に、私がお母様によく聞く質問です。「好きなこと」ではなく、「興味があること」です。

面談を申込まれる時は、大体、お母様が悩んでいる時が多いです。例えば、学習が捗らない、やる気がない、持続力がない、などお子様に関することであったり、志望校が定まらない、夫婦の考え方が違う、など家庭の方針であったり、「そもそも、うちの子は受験しても良いのでしょうか?」という相談もあります。

それぞれに対しての回答は、普段、授業で見ているお子さんの様子を思い浮かべてお話しますが、私が見ているのは、1週間にせいぜい60~90分程度のほんの短い時間です。想像することはできますが、当たっているとは限りませんし、幼児は日々どんどん変化していきますので、キッパリ答えるなんて怖いことは私にはできません。

実は、お子さんのことが一番わかっているのはお母様なのですが、いろいろな情報が目や耳から入ってくることで、不安になっているだけなのです。ほとんどの場合、私は聞いているだけで、お母様ご自身が解決されることの方が多いです。話すことで冷静になり、ただ聞いてもらうことで自分の気持ちが見えてくるのでしょう。

でも、相談する人がいない時もありますね。そんな時は、とにかくお子さんを観察して下さい。遊んでいる姿、ご飯を食べている様子、お話している内容、お父さんやお母さんを見る時の眼差し、家族以外の人との関わり方、寝ている姿も、全部ぜんぶ観察することです。「好きなこと」をしている時は、目がキラキラして、集中しているはずです。そして同じように「興味があること」を目の前にした時も、ワクワクする表情をしているはずです。その輝きに気づいて欲しいのです。そして、発見できたら必ず書き留めておいて下さい。

できれば、1日1つ見つけるつもりで、ジロジロ観察し、記録していきます。

お子さんの「今」を感じることができるはずです。「こんなことに興味を持っていたのか」「〇〇の時には、こんな反応をするのね」「いつの間にか、こんなことができるようになっていた」などなど、見つけてください。(注:これは「見つけよう!」と思って観ないと、見つかりません)

「〇〇ができなかった」「お兄ちゃんが同じ時期の時はすでにマスターしていた」「お友達はできているのに」とか、そういうことではありません。書くのはポジティブなことのみです。「〇〇ができるようになった」ばかりではなく「〇〇に挑戦した」「〇〇を自分からやった」など、前向きに捉え、書いてくださいね。

さあ、まだ2月ですから、「切羽詰まっている」「焦っている」と感じていても、夏以降のそれとは比べものになりません。「もう、これ以上無理!」「受験なんてやめてしまおう!」という日が来るのは、これからです。

辛い気持ちになったその時に、書き貯めてきたこのメモが、必ず役に立ちます。たった2・3ヶ月前のメモを読んでも、「この短い間に、こんなに成長した」と感じられ、確認できるのです。それを踏まえて志望校が決定できることもありますし、面接や願書を書く時の種にもなります。ポジティブなことしか書いていませんので、お母様の心を安心させるメモになること、間違いなしです。

結局のところ、お母様が笑顔なら、お子さんも笑顔になるのです。お母様がポジティブなら、お子さんも安心して外に飛び出す勇気を持ち、初めてのことに挑戦できるエネルギーが湧くのです。是非、今日から書いてみて下さい。

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