「ほめる時には」

前回は、叱ることについて書きましたので、今回は「ほめる」ことに触れたいと思います。

普段、どのようにお子様をほめていますか?「すごい!」「上手!」「素敵!」「かっこいい!」「よくできたね!」「頑張りました!」など、ほめる言葉はいろいろあります。そして、もちろん皆さん、たくさんお子様をほめてくださっていると思いますが、どんなほめ方が効果的かを考えてみましょう。

「すごい」という言葉、ついつい私も使ってしまいますが、これはただの感嘆符のようなものです。子どもには「何がすごいのか」「どこがすごいのか」「どうしてすごいのか」を伝えなければ意味がありません。例えば、絵をほめるとしましょう。「わぁ、すごいね」と言われるのと、「色がきれいですごいね」「大きく描けてすごいね」「〇〇のところを工夫しているところがすごいね」と具体的に言われるのでは、どちらが本当っぽいでしょうか?当然、後者ですよね。

具体的にほめると、お子さんも「そうか、色をきれいに塗るとほめてもらえるのか」「大きく描くといいんだ」「工夫するとほめられるのか」とインプットされると思いませんか?このほめ方だと、次に絵を描くときに、ほめられたことを気にしながら描くようになります。ただの「すごいね」よりも効果があるのです。

また、「うちの子は、ほめても全然響かないのです」という声もよく聞かれます

これは、私の今までの経験から、2つのパターンが考えられます。1つ目は、すでにマスターしていることを何度もほめることです。子どもは日々成長しています。その速度は毎日見ている家族でも目を見張るものだと感じます。

例えば、お手伝いの洗濯物畳みだとしましょう。初めに洋服の畳み方を教えた時は、シワシワだったり、ぐしゃぐしゃだったりして上手にできませんので、丁寧に教えながら練習をします・・・・よね。そして、一人できちんと畳めるようになった時、もちろん、「お母さんが畳んだのかと思うくらい上手ね」「アイロン掛けたみたいにきれいに畳めたわね」などと、具体的にほめるでしょう。それくらいになれば、教えた畳み方は合格レベルです。それをいつまでも初めと同じようにほめていると、飽きると思いませんか?わざとらしく聞こえて、うんざりすることもあります。結果、だんだんお手伝いをしてくれなくなる場合もあります。この場合は、「上手に畳めるようになったので、お姉さん(お兄さん)の畳み方を教えようかな」など、レベルを上げることを提案します。

飽きさせないようにほめるのもテクニックなのです。

 そして2つ目、ほめられることが恥ずかしいタイプです。お父さんやお母さんにほめてもらうことは、幼児にとってこの上ない喜びです。しかしながら、ほめられることに照れてしまって、素直になれないお子さんは割と多いのですよ。その時は、お子さんの反応は無視してください!思いっきりギューッと抱きしめて、ほめちぎるに限ります。嫌そうな顔していても、内心は心躍っているはずです。腫れ物を触るような態度をしては絶対にいけませんよ!

 最後に、究極のほめ方をお教えします。

それは「2度ほめ」「3度ほめ」です。お母様がほめた時は、お父様が「お母さんにほめられてよかったな」と言ってもらい、お父様にほめられていたら、お母様が「お父さんに褒められるなんて嬉しいわね」と添えてください。幼稚園や保育園の先生など、第三者にほめて頂いた時は、3回もほめることができます。これは使わない手はありません。

 お試験本番で「お父様(お母様)にほめられるのは、どんな時ですか」という質問は、頻繁に聞かれます。その為、面接練習でもよく聞く項目ですが、黙ってしまったり「ほめられたことありません」と言ってしまうお子さんも少なくありません。「いっぱいほめてるのに・・・」とお母さまはおっしゃいますが、伝わっていないこと・・・・あるのです。

 前回、「叱る時は、その場で1回のみ」と書きましたが、ほめる時は何度もほめて大丈夫です!印象に残すようにほめてくださいね。

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