「MessageⅡ-頑張って!と言わないで」

 小学校受験業界は、11月始まりの10月終わりということで、今年度最後のブログになりました。私の持論で勝手なことを言いながら、細々と続けてきましたこのブログですが、少しでもお母様方の子育てのヒント、気持ちの持ちようなどの手助けができていたなら、嬉しいなと思います。

 今回は、年長のお母様方へ、本番に向かうお子様をどのように送り出すかの心構えと言いますか、お母様が最後の最後にできることについて、これも私の勝手な想いですが、Messageとしてお伝えしたいと思います。

 本番のお試験では、待合室からご両親と離れて、子ども達だけが試験会場へと行くのですが、その時に「頑張ってね」とか「頑張るのよ」と声を掛けないで欲しい。。。。。これが私流です!今まで、もう充分に頑張ってきましたから、自信を持って送り出して欲しいのです。つまりお子様に掛けるべき言葉は「楽しんでいらっしゃい!」です。

 初めての場所で、知らないお友達と共に、知らないお姉さま、お兄様や先生に連れられて歩いている時の、お子様の気持ちを想像してみて下さい。もう、心臓バクバクのドッキドキですよね。そんな状況なのに、背後から「頑張ってね!」と言われたら、それを聞いた瞬間に「ここは頑張らなければならない所なんだ」とスイッチが入ります。その途端に笑顔が無くなり、緊張の顔になるお子さんも少なくありません。だって今までも、お教室や模擬テストで経験して来ましたから。

 本番のお試験は、お教室や模擬テストよりも、楽しい雰囲気です。まぁ、楽しくさせて、地を出させ、それを判断するというのが、小学校受験ではありますが、もう今更です。腹を括って、「どうぞ、ありのままのこの子を観て下さい」くらいの気持ちを、お母様が持たなければいけません。その自信がお子様に伝染しますからね。

 「楽しんでいらっしゃい」の他に、声を掛けるとすれば「今日は子ども達だけが、楽しいことをするのですって!お母様も行きたいなぁ~どんな愉しいことをするのか見たいなぁ」と前置きをした後で「大人は入っちゃダメみたいだから、何をやったか、あとで教えてね~」と言っておきます。これは、結構効果がありますよ!そういわれることによって、「先生のお話をよく聞いて、あとでお母様に教えてあげなくちゃ!」という使命感が生まれ、本当によく先生のお話やルールを聞いてきます。そうです!「先生の話を聴くのよ」「ルールを守ってね」など言わなくても、勝手によく聴いて、ルールを守ってくれるのです。こういう声掛けの方が良いと思いませんか?

そして、今日から本番までの数日間、お母様ができることは1つだけです。それは「美味しいご飯を作ること」

 子どもの健康はお食事からです。元気の基もお食事です。誰でも、美味しい物を食べた時に思わず笑顔が広がりますよね。是非、お父様とお母様と一緒にお食事をするようにして下さい。明るく楽しい食卓を作ることで、幸せを感じます。ご両親に愛されていることを実感します。お忙しいとは思いますが、家族団欒がお子様の気持ちを和らげることと理解し、実行して下さい。

 お子様が実力を発揮し、それぞれのお子様に、最も相応しい学校にご縁がありますことをお祈りしています。

 ※長い間、お付き合い頂き、ありがとうございました。今後も、このブログは続けていきますので、年長さんの方も引き続き、覗きに来てくださいね。また、新年長(現年中)の皆様他、様々な年齢の皆様にも、子育てのヒントになるようなことを配信して行きたいと存じますので、今後ともどうぞよろしくお願い致します※

    コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です