「大切にしていること 」

 本日は「大切にしていること」を書きます。

 これは「私が大切にしていること」です。どんな想いを持って子ども達と関り、どんな風にお母様方に向き合っているか。今年は、特に真剣に考えさせられる年になりましたので、ちょっと、そんなことをお話してみたくなりました。

 面接練習で、子ども達に「大きくなったら何になりたいですか?それはどうしてですか?」とよく聞きます。出題率の高い質問なので、皆さんすぐにお答えできますね。ですが、もし、このような質問を自分が受けたとしたら、たぶん即答はできないだろうと思うのです。

「どうして幼稚園の先生になったのですか?」

「なぜ、幼児教室の講師をしようと思ったのですか?」

 考えてみると、小さい時から「これになりたい」と一途に願った職業はなく、自然に幼児教育を学び、普通に幼稚園の先生になり、その途中から幼児教室の先生に移行したという流れです。ただひとつ、これは自分が幼稚園児の時からずっと変わっていないこと、それは「小さい子のお世話が好き」ということでした。もっと具体的に言えば、「子どもの笑顔が好き」(ずっと見ていたい)ということなのです。

 この気持ちは、やがて「子ども達を笑顔にしたい!」に変わりました。幼児教室では、子ども達から笑顔が無くなる場面をたくさん観てきましたが、「そんな顔で、学べるものなんて何もない!」「笑顔がない子どもなんて、子どもらしくない」「ずっと子ども達が笑顔でいられる指導はできないものか」と思ってきました。そして更にその想いは「幸せな笑顔の人を作りたい」に進化しています。

 今年のコロナ禍により、幼稚園が長期のお休みになったり、公園で遊ぶこともできず、外出も制限されて家に閉じこもるという、子どもの生活にはあり得ない状況になりました。こんなに世の中が急激に変わったのを、目の当たりにしたのは、初めての経験でした。この先も、コロナ前の状況に戻るには時間が掛かる、またはもう全てが元に戻ることは難しいのかも知れない・・・と最近、思うようになりました。

 そのような中で子ども達と関わる時、私は子ども達の未来が笑顔で包まれていることを願わずにはいられません。今までは、目の前にいる子ども達の笑顔を守りたいと思って、その時、その瞬間を大切にしていたのですが、今は、この子達が未来にも笑顔のままでいて欲しいと思って、その時、その瞬間を大切にしています。

 子ども達が、自分で考え、自分で伝え、自分から行動し、自分でない者の気持ちを想像できる、そんな風に自分自身で笑顔の作れる人、他者に笑顔を分けられる人になることを願いながら指導しています。

 でも、実際にその笑顔の素(もと)を作れるのは、お母様です。私は、どう頑張っても脇役にしかなれません。ですから、お母様方をしっかりとサポートしたいと考えています。

 お子様の本当の笑顔を作れるのは、お母様の笑顔ですから。

 とりとめのない話になりましたが、これから受験本番を迎える方、来月新年長になられる方、もっとお小さいお子様がいらっしゃる方、全てのお母様にお子様を優しく包み込む笑顔でいて欲しいと思い、このようなお話をさせて頂きました。

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