「模倣体操をしてみよう!」

「緊急事態宣言」が出ました。本格的に幼児教室も臨時休講になり、お稽古事も暫くお休みですね。ご家庭でのストレスが溜まらないように、工夫しながら日々を大切に過ごしましょう。

 今回は「模倣体操」をお勧めします。運動テストがある小学校や、表現遊びとして取り入れている小学校もありますので、出題率が高めの課題です。体を大きく動かしながら行えば、ストレス解消にもなりますよ!

「模倣体操」を行う目的は、①お手本の動きを認知できるか ②いくつかの連続した動作を記憶できるか ③自分の思ったように体を動かせるか が、ポイントではないかと思います。先生の見本は、一度しか見られないことが多いので、集中して細かい所まで注意深く見て覚えることが大切です。なかなか難しいですが、慣れればできますので、練習あるのみです。

また、動く時のポイントは、ひとつひとつの動作をきちんとすることです。例えば、腕を上にあげる動作なら、肘を曲げずに指先までピンと伸ばす。屈伸だったら、お尻を踵につける位に膝をしっかり曲げるというようなことです。ふわふわした動きやダラダラとした動きは、体操になりませんし、だらしがなく不安げに見えてしまいます。ちょっとくらい間違えてもいいので、子どもらしく元気に動ける方が良いです。その点は気を付けましょう。

そして、どちらかと言えば、お手本をする人が、キレのある動作ができるように、練習しなければなりません。そこが重要なポイントでもあります。

動きが覚えられない時は、声に出して言ってみることをお勧めします。例えば、指の模倣「ぐー・ぱー・ぐー・ぱー・ぐー・ちょき・ぱー」の見本を見る時、心の中で動きを言葉にします。実際に自分がやる時も「ぐー・ぱー・~」を言いながら行います。(練習時は、必ず声に出して下さい)記憶ができていない場合は、お子さんに模倣をさせる前に、「今、やったのをお口で言ってみて」と、先に聞いてあげると良いです。間違っていたら、もう一度同じ動作をして見本を見せて下さい。黙って行い、言葉では教えないで下さいね。正しく覚えられていたら、模倣をさせます。

もっと、大きな動作の時も同じです。「屈伸して床に両手をつける→膝を伸ばして両手で膝を叩く→背筋を伸ばして左手で左肩、右手で右肩を叩く→両手を伸ばして万歳をする」の動作を見せた時、自分なりに言葉で言えるようにします。「床→膝→肩→上」でOKです。お子さんによっては、「ゆか、ぱん、ちょん、ぱっ」と表現する場合もありますが、それで本人が正しく動ければ、それで構いません。その場で覚えて、瞬時に動作に移せることが先決です。

動きが覚えられ、身体を動かすことができるにも関わらず、テキパキした動作にならない場合は、恥ずかしがっていることが多いですね。そのような時は、鏡の前で練習させてみましょう。自分の姿を観ながら行うと、最初は、更に、恥ずかしいと感じます。でもこれは、人に見られている感覚によく似ています。その感覚に気付くと、徐々に「もっとかっこよくできるようになりたい!」という気持ちになります。子どもは鏡を見るのが好きなので、少し1人にする時間を設けると、より効果があるかも知れません。

今のうちにたくさん練習をしておいて、休み明けに「○○ちゃん(くん)、変わりましたね」と言われたら嬉しいと思いますよ!そんなことを期待して、楽しく取り組んでみましょう。

先ほども書きましたが、お手本に失敗は許されません。お母様(お父様)も、自主練が必要です!

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