今年度は、スタートから過去に例のない事態になりました。ほとんどの学校が新学期をG.W後に延期することを決定し、政府からは不要不急の外出を自粛するように、呼びかけが続いています。幼児教室に関しては、4月から2週間程度の全校休講に踏み切った塾もあれば、4月から再開した塾もあり、対応は様々のようです。
私個人の意見としましては、感染経路が不明な感染者が70%を超えた今、無理せずに自宅で学習を進め、外出を避けることで自らを守り、感染を広げない行動をとるべきと思っています。テレビをつけると情報番組で、様々な意見が飛び交い、もう何を信じて良いのかわからない状況になっていますが、基本は、厚労省が公表した『3つの密』(1)換気の悪い“密”閉空間、(2)多数が集まる“密”集場所、(3)間近で会話や発声をする“密”接場面を避けることです。落ち着いた行動を取りましょう。
さて、こんなに長い間、幼稚園や保育園がお休みになり、ご家庭でお子様と過ごす機会、なかなかないと思いませんか?この時期を「ただただ不安を募らせながら過ごすか」、「またとないチャンスと考えて生かすか」は、お母様のお気持ち次第です。同じ時間を過ごすのならば、ポジティブに捉えてチャンスに変えてしまいましょう!
今回は、「春の花」を覚えること(復習すること)を提案いたします。
季節の課題は「花」「虫」「食べ物」「行事」「季節のアイテム」と覚えることがたくさんあり、皆さん苦労しています。季節の表を壁に貼り、カードを用いて何度も練習し、記憶したはずなのに時間が経つと、「えっ、覚えたはずよね」ということがあり、本当に、いとも簡単に忘れてくれます。
「季節」は、行動観察の場面でも、常識として知っていなければ、話し合いが上手くいかない時があります。例えば、集団絵画で「秋の絵」を描くと決まり、それぞれが何を描くかを相談している場面で「私、チューリップ描くね」「ぼく、ここにセミ描いていい?」などの発言は、実際によく聞こえてきます。周りのお友達も「いいよ~」と答えてしまう場合もありますし、「違うよ」と言われても、引くことができずに喧嘩になる時もあります。また、何も言わずに勝手に違う季節の物を描いてしまうお子さんもいますので、「秋の絵」が完成しないという事態になることも多々もあります。
特に「花」や「虫」は、個人的に絵を描く時にも、季節を表現することができますので、それぞれの季節の代表的な花や虫は描けるようにしておくと良いですね。
さて、「春の花」をお勧めしたのは、冒頭に触れた「新型コロナウィルスの感染対策による自粛」に伴い、ずっとご家庭にいるお子さんと、気分転換を兼ねてお散歩に行きつつ、学習ができる時期だからです。ぽかぽかと暖かい日に、是非、お花探しに行ってみて下さい。桜のように人が多く集まる所ではなく、近くの公園やご近所で探してみましょう。
実は私も、先日、図書館に本を返しに行きながら、桜ではないお花見をしてきました。図書館は小学校に隣接していますので、花壇にいろいろな春の花が咲いているのを見ることができました。また、ご近所のお家の前の鉢植えも侮れません。上手に季節の花を育てている方が、たくさんいらっしゃいますね。スマホを持って、写真を撮りながらのお散歩は、とても楽しいですよ。そして、知らないお花の名前をお家で調べてみると、更に記憶に残ります。因みに私は、野花が好きなので、「イフェイオン(ハナニラ)」「ムスカリ」「シャガ」「オオイヌノフグリ」などを見つけて喜んでおります。
是非、独自の「春の花アルバム」を作るべく、お散歩に出かけて下さい。(2週間後に、また出かけてみると、違うお花に出会えると思います)