「鉛筆の持ち方」

 前回は、お箸について書きましたが、お子さんのお箸の持ち方を確認してみましたか? 間違った持ち方に慣れてしまっている場合は、矯正するのに少し時間が掛かるかも知れませんが、お食事をするのは毎日のことなので、忘れずに練習できると思います。正しく持てるように頑張りましょう!

 さて、前回の続きと言ってはなんですが、今回は「鉛筆の持ち方」について書きたいと思います。

鉛筆の持ち方が悪いと、筆圧が弱いまたは筆圧が強いということがおきます。よく鉛筆の芯を折るのは、力加減が上手くできていないせいです。正しい持ち方をすれば、親指、人差し指と中指の3本で力の調節ができるので、直線や曲線もしっかり書けますし、文字を書く時も「とめ・はね・はらい」を上手に書くことができます。

小学校受験の場合、ペーパーの問題で使いますので、皆さん、既に鉛筆を使うことには慣れていると思います。ですが、問題を解くことに重点を置く為、持ち方を見逃している、または大目に見ていることはありませんか? 本番でもペーパーテストの時には、チェックされているとは思いませんが、個別テストではバッチリ観られています。実際に模擬テストの時のチェック項目には、「鉛筆が正しく持てる」という欄があります。ただ、評価がとても難しい項目でもあります。お箸と同じく、握り持ちはすぐにわかりますが、ぱっと見、持てているようでも「どこか変?」と思うお子さんが少なくないのです。

これまでに、私が見て気付いた「変な持ち方」は、①鉛筆の下の方(木が見えている辺り)を持つ、反対に②上の方を持っている、があります。①は自分でも鉛筆の先が見えていませんので、覗き込むような姿勢になり猫背になります。②は力が入らないのでふにゃふにゃな線(筆圧が弱い)になります。この2つに関しては、持つ時の癖なので、その都度「この辺を持って」と手の位置を移動して矯正すれば直ります。

また、鉛筆のお尻が前を向いている持ち方の癖もあります。本来は、立てた鉛筆が人差し指の第2関節と第3関節の間に当たるのが正しい持ち方です。鉛筆のお尻が自分の方に向くように、手を添えて援助しましょう。その他、鉛筆を薬指で支えていたり、鉛筆の上に人差し指と中指が乗っている場合もあります。親指を立てており、人差し指と中指だけで鉛筆を動かしていることもあります。これだと可動域が狭くなるので、大きく書く時には手首から動かさなければなりません。

「なんとなく持てている」が一番危険です。今のうちに良く観て正しい持ち方にしましょう。

運筆のトレーニングとしては、線をなぞることや点図形、迷路(道の真ん中を通る線を書く)に取り組むことをお勧めします。また、筆圧の強弱を出すには塗り絵が良いですね。力を入れて濃く塗る場所とサラサラ塗りで薄く塗る所を作り、鉛筆1本(色鉛筆やクーピーでも良いが色は変えない)だけを使って、濃淡を出す練習をしてみましょう。そして、もちろんお母様やお父様も、参加してくださいね。お箸の時と同じ「利き手禁止タイム」です。

最近、私が習慣にしている「かく」ことは、模写です。脳に新たな回路を作るトレーニングで、「逆さまのお手本を見て逆さまに模写する」という方法です。通常の形を模写しようとすると、勝手に理性が働いてしまいますので、上下を逆さまにして、思考の枠組みを外し、感性を養うというトレーニングです。かき終わったら、お手本とかいた絵を正しい向きに戻して見て下さい。これが割と上手にかけてしまうので驚くと思いますよ。大人用のトレーニングですが、楽しいので是非お試し下さいね。

最後に「鉛筆の持ち方」で、私がお勧めの方法をご紹介します。

  • 親指と人差し指でOKマークを作る
  • 鉛筆の芯を指の方に向け置き、上からOKマークの親指と人差し指でつまみます
  • 鉛筆を人差し指の第2関節と第3関節の間に当たるように倒します
  • 中指を鉛筆に添えます

以上、鉛筆の持ち方でした。

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