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『マニュアル車で育てよう!』

2022/05/31(火)
先日、友人とランチをしました。彼女は、まだ30代で新婚さん。ケアマネージャーのお仕事をされていて、いつも「忙しくて、へとへとですぅ」と言っている割には、ちゃんと自分の時間を見つけて、自分の健康、家族との時間、趣味を楽しむこともできている、私から見ると相当器用な女性です。

そんな彼女が2週間の休暇を取り、運転免許取得のために合宿に行ってました。晴れて、卒業して出所(笑)してきましたので、お祝いのランチだったのですよ。

さて、その彼女、このご時世になんと「マニュアル車」の免許を取って来たのです。珍しいですよね。(ちなみに昭和に免許を取った私は、もちろんマニュアル車免許ですし、思いっきりマニュアル車に乗っていました)

そこで、ふっと思う・・・・・私の癖なのですが、なんでもかんでも、子ども(子育て)と結び付けてしまいます。
確かにオートマ車って楽だし、標識さえ知っていれば、乗りこなせてしまうのですよね。教える方も、アクセルやブレーキの力加減だけで、それほど工夫はいりません。

「これって、今どきの子育てと似ているような気がする」

生活があまりにも便利になり過ぎて、なんでも簡単にできてしまうことが多いと感じます。

そこで、また免許の話に戻ります。
もし、マニュアル車に乗るとしたら
・アクセル・ブレーキ・クラッチの3つのペダル(クラッチは手元の時もありますが)を使う必要があります
・レバーを操り、最適なシフトにチェンジすることが必要です
・エンストしない為の力加減が必要です
これらを常にしなければならないので、オートマ車に比べて、何倍も頭や身体も使っていると思いませんか?
だからこそ、運転に個性が出るのですよね。

運転を教える方も難しいですし、覚える方も練習が必須です。でも、マニュアル車を運転できるようになったら、俄然、面白いです。

子育ても、そうであって欲しいと思います。
教育もそうでなければいけないと思います。
楽な道はたくさんあるけれど、みんなと同じように、既に出来上がった便利な物の使い方を習うだけでは、頭を使うことも、工夫をすることも、力加減をすることも、何も経験させることはできません。

私は、お母様方に「困らせてなんぼですよ!」とよくアドバイスをします。
頭の良い子、自分で考えて行動できる人に育てたかったら、マニュアル車のように、オートマチックにできないことをさせてみましょう。

もしかして、お母様方もオートマ世代だったとしたら、お子様と一緒に練習が必要かも知れません。
是非、楽しんでください。