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「私の考える行動観察の在り方」

2023/12/09(土)
皆様 ご無沙汰しております。
10月末から、ブログの更新を無断でお休みしていました。大変申し訳ありません。時々、このページを訪問して下さった方々、ありがとうございます。ご心配をお掛けしました。

新年度(11月~)HPのリニューアルをしようと致しましたが、アナログ世代の人間なので、なかなか作業が進まず、ひっちゃかめっちゃかになっております。新しいHPは、もう暫く掛かりそうなので、一度、皆様へのお詫びと共に、ブログの更新と相成りました。

さて今回は、初心に戻り「私の考える行動観察の在り方」について書きたいと思います。(←あくまでも独自の意見です)

元々私は、幼稚園の先生になりたくて、幼稚園教諭という職業に就いておりました。子ども達と過ごす日々は、20代の私には、新しい発見の連続で、面白く楽しく刺激的な時間でした。でも、常に行事に追いかけられ、とにかく忙しい・・・💦、家に帰って、夕飯を食べながらお茶碗に顔を突っ込んで寝てしまったことも、多々ありました(笑)。
子ども達のエネルギーを受け止めるには、それだけ、こちらもパワフルでなければ、太刀打ちできませんからね。
子育て中のお母様方のご苦労、痛いほどお察しします。

幼稚園には7年務めた後、家業を手伝わなければならない状況になり、一度、一線を退いています。ただ、やっぱり子ども達との日々が忘れられず、2年後に幼稚園に再就職しました。(でも1年後には結婚退職しています)

結婚して数カ月は、専業主婦をしていました。ですが、やっぱりウズウズしてくるのです。「子ども達と一緒に居たい」「あの刺激的な日々をもう一度~」という感じです。(禁断症状とも言えます(笑))

・・・で、幼児教室のキンダークラスにパートで入ったのが、小学校受験に関わることになったきっかけです。
かれこれ30年・・・これもあっという間のことでしたが、小学校受験の業界は、常に目まぐるしく変化しているので、尚更そのように感じているのかも知れません。

特にここ数年は、大手の塾業界の方向性が、「教育」ではなく「強行(あえて「きょういく」と読む)」になりつつあり、子どもを育み伸ばす場所とはかけ離れた、ビジネス色が濃いものになっていると感じています。

でも合格率を見せられたら「あそこに行かなくちゃ合格できない」と思い込んでしまうのは、当然です。また「合格への近道である」と、誰もが認識し、人が集まれば、更に人気が高まります。

今年度は、そういった塾間での競争とも思えるレベルの高過ぎるカリキュラムに押しつぶされ、親子共々、意気消沈していくご家庭のお話をたくさん耳にしました。なんと、子どもよりも、親御さんが「塾に行きたくない」という現象が起きています。

「高いお金を払って傷付きに行くなんて、おかしい」ですよね。でも、渦中の人々は、「それを乗り越えなければ、希望は叶わない!」のような変なモードに入ってしまうようです。

ちょっと、話の方向を変えます。
私は「行動観察」に特化した授業を、10年以上やっています。小学校受験で重要視されている課題なので、皆さんご存じと思います。
ですが、私のお教室に通って下さっている方の中にも、「行動観察」を正しく理解していない方がいらっしゃいます。皆さん、行動観察のテストは、自由遊びやゲームをしたり、お友達と協力して制作をしたり、チームを作って競争したり、という集団の課題であると、勘違いされています。
実は「行動観察」=「集団の課題」ではありません。正しく言うと、それだけではないのです。

行動観察とは、非認知能力のことであると、言い換えることができます。ペーパーや体力テストのように、数値で測れる認知能力以外のこと、全てが非認知能力(行動観察の課題)です。

それを、幼児期にいかに伸ばすことができるか?が、合格のカギを握ります。更に言えば、これらの能力は、小学校受験の成功だけでなく、将来の成功者としての階段を着実に歩むための鍵です。

話を戻しまして、ちょっと厳しいことを言いますと、先に挙げた「塾に行きたくない」という親御さんは、親御さん自身の非認知能力が低いかも知れません。

子どもの為に踏ん張ることもできず、だからと言って自分の意思を貫いて塾を辞めることもできない・・・結局、子どもを傷付けるだけの時間をだらだらと重ねることになってしまいます。

一方、塾に通わずして、人気の小学校にパスする方が、毎年いらっしゃいます。

本番前に、試験の雰囲気を味わわせる為だけに、講習会や体験授業に参加してきます。もちろん、お子さんはそのような環境に入るのは、初めてです。なのに、1年間学んできた子ども達よりも、ずっと話を聞く態度ができていて、理解力もあり、お友達との関係もすぐに築くことができる・・・そういうお子さんに、時々出会います。
「どうやって育てたら、こういうお子さんになるのですか?」と聞きたくなりますよね。

きちんとご家庭で「躾」をし、「今」やるべきことを習慣化し、6歳に相応しいスキルを習得していれば、受験の為の辛い時間なんて必要ないのだなぁと、つくづく思います。

そんな風に、もっと小学校受験の準備を軽やかに考え、幼児期に身に付ける当たり前のことをするだけ!と認識して欲しいと願います。

私は、子どもを傷付けるような受験準備のお手伝いはしたくないのです。ですから、今後も「行動観察」(非認知能力を伸ばす)に注力していこうと考えています。そして、それは小学校の合格を最終目的にするものではなく、あくまでも子ども達が将来、幸せな人生を送る為の「躾」であり「教育」です。

とはいえ、自分も「非認知能力」の項目について、足りないところだらけです。なので、人生、山あり谷あり谷あり谷あり・・・です(笑)。
子ども達に良い習慣を作って行く為の、良きお手本になることを自身に課すことで、私も一から「非認知能力」を学び、高めていく所存です。

皆様に、情報提供できるように、具体的なカリキュラムを制作中です。私の考え方にご賛同頂けましたら、是非、一緒に歩んで行きましょう。どうぞよろしくお願い致します。