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ブログ
「しつもん力」
2023/08/09（水)
わたくし事ですが、昨日「しつもん力研修」という勉強会に参加してきました。
子ども達に指導している先生を対象にした研修会です。小学校から高校の先生が多かったですが、幼児に関わるお仕事の方や、特別支援活動に携わる方、またスポーツ指導者（コーチ）の方々もおられました。
朝10時～夕方6時までの長丁場でしたが、これが、なんとも楽しい時間でして、あっという間に終了時間になりました。
「こんな風に『しつもん』により、人と人とをすんなりと結び付けることができるなんて！」と、しつもんの力に驚かされた次第です。
そして、この情報は、即、子育てに活かせるのではないかしら？と思いまして、獲れたてホヤホヤで、ここに共有させて頂きます(笑)。
・・・とは言いましても、私もほんのひと齧りしただけの学びですので、理解したポイントだけシェアしますね。今後、私自身、もっと学んで、皆さんにお伝えしたいと思います。
ここで共有するポイントは、3つ
１．ジャッジしない
２．信じる
３．コントロールしない です。
ついやってしまいがちな「悪いしつもん」（誘導質問）をせず、「良いしつもん」（本人に考えさせる質問）をするための3つです。
「ジャッジしない」というのは、質問に対しての子どもの答えを、「良い」「悪い」や「〇」「✕」と決めつけないことです。
どんな答えもAll OK ！で受けとめて下さい。（受け入れなくていいです）
私たちは、しつもんをする前に「こういう答えが返ってくるだろう」とか「こういう風に答えて欲しい」という「自分の正解」を無意識のうちに準備してしまいますが、どんな答え、どんな考えにも、子どもなりの解釈があることを、認めなければなりません。「わからない」と答えたとしても、それをそのまま受けとめることです。
次に「信じる」こと
これは、なかなか難しいです。根気が要りますし、時間も掛かります。子どもが「どんな選択をしても、必ずその子なりの最高の道を歩む」と信じきることが大切です。本人が、本気で考えた末の選択は、その子にとって最適解である、とのことです。（なるほど）
そして「コントロールしない」
私自身これが、一番難易度が高いと思いました。先生という職業柄、子どもの思いや考えを変えようとする意識が働いてしまいます。もちろん、道徳的に良い方向に導こうと考えてのことです。でも、実は自分の価値観を押し付けているだけで、子どもの自由な発想をつぶしてしまうことになり兼ねません。自分が考えている答えに誘導しないことがポイントです。
さて、３つの項目だけでは理解しがたいと思いますので、昨日聞いたエピソードを紹介します。
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「小学４年生からのお母様からのご相談」
＊先生、私、うちの子が机に向かっているのを、一度も見たことがないんです。どうしたら勉強するようになりますか？＊
そこで、普段お子さんに、ほぼ怒りながら質問している
「なんで、勉強しないの？」を、
「どうしたら勉強するようになると思う？」に変える
ことを提案したそうです。
最初は、うるさそうに「わからん」と答えたそうです。そこで、ムカッとするのをグッと堪えて「そうだよね～わからんよね」と受けとめました。何回かトライしましたが、「わからん」の一点張りす。
でも、数日後「どうしたら宿題するようになるかね？」と質問した時、暫く考えた後「マンガを見えないところに片付ける」と答えたそうです。マンガを押し入れに片付けた後「どう？」と聞くと、「いや、まだだな」と答え、次にゲームを他の部屋に移動しました。そして、その後、机を動かしたり、本棚を移動したりして、夜中じゅう二人で部屋の模様替えをしたそうです。
次の日、お母さんが仕事から帰ると驚きの光景が・・・
「なんと！机に息子が机に向かっていました。目を疑いました！」と、先生に報告があったそうです。
最初は、短い時間でしたが、毎日、勉強するようになり、徐々に習慣化されたそうです。後ろから数えた方が早かった成績は、みるみる上がって3ヶ月後には10番以内に入るまでになり、本人から「東大に入りたい」という希望が飛び出すまでに、劇的に変わったというエピソードでした。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
「しつもん」を投げかけると、すぐに答えが返って来ることを期待してしまいますが、じっくり考える時間も必要なのですね。「わからない」と言っても、考えていないのではなく、実はよく考えて答えを探しているのかも知れません。ですから、時間を与えることも大切です。そして、待つことはしつもんをした人の責任でもあると思いました。
更に、考えた末に自分で決めたことは、行動できる！ということも、このエピソードから知ることができます。
「悪いしつもん」をするか、「良いしつもん」をするかで、180°結果が違ってくることを考えると、こちら側もよくよく考えてしつもんをせねばならないと思いました。
皆様にも、参考にして頂ければ、幸いです。
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