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『行事を丁寧に経験させる(七夕編)』

2023/07/06(木)
 7月の行事と言えば「七夕」ですね。
園の行事として、駅やスーパーマーケット、ご自宅でも、既に短冊に願い事を書いた方も多いと思います。今回は、七夕についてお話していきます。

七夕と言えば、「織姫と彦星が年に1度だけ会える日」という中国のお話が有名ですが、実は、中国から日本(奈良時代)に伝わる前に、既に日本では7月7日に別の行事が行われていました。「棚機(たなばた)」→「棚機津女(たなばたつめ)」と呼ばれる行事です。秋の豊作を神様にお祈りする行事で、若い女性が神様にお供えする布を織ります。そのときに使ったのが「棚機」という織り機です。のちに中国から伝わった伝説の「織姫」のお話と融合されたようです。

また、七夕と言えば「こと座のベガ、わし座のアルタイル、そして天の川」ですね。夜空を見上げて探すことができたら良いのですが、都会では無理なので、プラネタリウムに行くなども良いと思います。この時期、お子さんにもわかりやすく七夕のお話を交えて上映しています。宇宙に興味を持つきっかけになるかも知れません。

そして、七夕と言えば「短冊」です。五色の短冊の色はご存じですか?「赤」周りへの感謝・「白」ルールや義務・「黄」人間関係・「青」人間力・「紫(黒)」知識や学業、それぞれの色にどのような願いを込めるか、意味があります。でも、子ども達には、自由にお願い事を聞いてあげて下さいね。もともとは、平安時代の宮中で、梶の葉に和歌を書き、書の上達を願うものでした。また、織姫は機を織ることにたけていましたので、それにあやかって技術を身に付けることや腕を磨くことを願うと良いとされています。

ご家庭では、是非、折り紙で七夕飾りを作ることに挑戦しましょう。幼児でしたら、園で七夕飾りを教わって来ると思います。もう一度、思い出しながら作ってみたり、折り紙の本やネット検索で、様々な飾りを作ることに挑戦しても良いですね。

梅雨の時期なので、毎年、雨が降ることが多い七夕の夜ですが、飾りつけをして、お願い事を書いて、七夕のお話を読んで、空を見上げて「織姫と彦星が会っている様子を想像する」という、いつもと違った夜を過ごしてみるのも良いかと思います。