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「自分自身の時間を大切に!」

2023/06/07(水)
 今回は、先週の予告通り、お母様方の視線について考えたく「お母様自身の時間」と題して、お話しようと思います。

受験準備の一年の中で、最もお母様方から笑顔が消えるのが6月だと思います。あくまでも私の感覚ですが、毎年、その時期が早くなり、しかも長く続いていると感じています。
理由は、模擬テストの結果と学校説明会の影響もありますし、ここ2.3年では、幼児教室の行き過ぎた煽りのせいもあると思っています。結果、それはお母様が過度に「お子様のことに集中し過ぎてしまう」ということです。
実際に、本番が数か月後に迫って来たという圧迫感もあるでしょう。たぶん、一番辛い時期だとお察しします。

しかしながら、どこにでも例外的な方っていらっしゃるもので、私が今まで見て来たお母様の中には、この時期を淡々と過ごし、感情のアップダウンも見受けられないまま、本番を迎えられる方もおられます。(後から聞くと、辛い時期であったとおっしゃいますけど(笑))

そういう方々は、どんな風な心構えでいらっしゃるのかな?と、好奇心旺盛な私は、面談の時に根掘り葉掘りコツを聞き出します。

それぞれご家庭の事情や、個人の性格などもありますが、ひと言でいえば「自分の時間」を持っている方が多いと分析しています。

お仕事であったり、趣味であったり、または兄姉弟妹がいらっしゃるなど、お子様1人に集中せず、意識が分散しているということです。

このことは、子ども達の調子が8月後半になると戻るということが証明しています。なぜかと言えば、8月になるとお母様方が願書に集中するからです。9月になってから書き始めたのでは遅いですよ!と幼児教室からも助言があるかと存じますが、お母様の目が少し逸れることにより、お子様はなんとなく感じている無言の圧力の殻から出て、途端に一皮剥けたように生き生きとします。もちろん、それまで日々を大切に、コツコツと学んできたことが大前提ですが。

ずっと、この時期をどうやって過ごしたら、お母様方が落ち込まずに、子ども達も笑顔でいられるかを考えてきました。なんとなく上手く行った年もあります。
また逆に落ち込みが激しく、何人かがそのまま秋にずれ込んでしまうこともありました。

というわけで、この時期はお子様に一点集中しないように、お母様はお母様自身の時間を作ることを、強くお勧めしたいと思います。
何か自分の為のお勉強でも良いですし、趣味でも良いです。「お子様がお勉強をする時に、お母様もお隣で本を読む」とか「お子様が巧緻性の練習をしていたら、お母様は願書のネタを整理する」など、とにかくお子様の一挙手一投足を隣でじーっと見ていることがないようにしましょう。

そして、お休みの日はお父様に頼んで、お子様から離れて好きなことをやっちゃいましょう!