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空想ごっこをしてみよう!

2023/05/24(水)
突然ですが、皆さん、本の読み聞かせを継続されていますか?
「なかなか時間が取れない」と言わず、1日に1冊、1冊のうちの数ページでも良いので、毎日、絵本を開く習慣を付けて欲しいと強く願います。
なぜなら、子どもの想像力→「空想する力」を付ける為に、「本をたくさん読むこと」の右に出るものがないからです。

生まれた時から情報過多の時代に生きる子ども達は、普通に暮らしているだけで、とんでもない量の情報を受け取っています
子ども達と遊んでいると、知らないキャラクターの名前や大人がハマるようなゲームの話、時には戦争の話まで、とめどなく出てきます。

「どうして、そんなこと知ってるの?」とよくよく聞いてみると、「テレビで観た」と言う答えは意外と少なく「YouTubeやTikTokで観た」が多いのです。

これからの世界を生きる子ども達なので、時代の流れでもある、そのような情報源を、すべてを否定したり、排除する気はありません。
でも、この幼児期の素直に物事を受け入れ、いくらでも吸収できる時期の、大切な力を、今、必要ではない情報のインプットに多く使われてしまうのは、もったいないと思ってしまうのです。
既にある物、出来上がった物を知るだけでなく、自ら考えること、想像することに、もっと頭を使って欲しいと思います。

そこで今回は「空想ごっこ」を提案いたします。
親子でいろいろなことを空想して、是非、笑う時間を作って下さい。

例えば「魔法が使えたら何をしますか?」のような質問をして、考えさせお話する遊びです。あくまでも遊びとして行い、面接練習にならないように、気を付けて下さいね。
遊びにするには、一方的に問うのではなく、代わりばんこに発表することです。ご兄姉やお父様も、仲間に入ってもらえたら様々なアイディアが出そうですね。

ポイントは、大人も子どもに戻って、子ども目線で考えることです。(なかなか難しいです)
くだらないことを話して下さい。初めから、大人がお手本のような立派なことを話したら、お子さんは正解を探してしまい、答えられなくなります。空想なので、自由に発想すれば良いのです。どんな展開になっても、すべてOKです

得意なお子さんは、乗って来るとアイディアが溢れ出して来ますので、どんどん相槌をうって、聞いてあげましょう。

逆に、苦手なお子さんは、考え込んで黙ってしまうことが多いです。その場合は、少し範囲を狭めて差し上げると良いですね。
例えば「もしも、お月様に行けたら何をしたい?」という質問でしたら「お月様には誰がいると思う?」「色はどんな?」「何をしてる?」「なんて声を掛ける?」とピンポイントで質問していきます。もちろん、お母様も交代でお答えして下さいね。

空想は、自分の頭の中に、本物のように絵を描けるようになると、更に楽しくイメージができるので、考えたことを絵にしておくのも良いですね。そしてまた、その絵を見ながら説明ができるようにしたら、言語面の力も養うことができます。一石二鳥どころか三鳥ですね(笑)。

空想が苦手なお子さんのお母様は、真面目で現実的な方が多いように思います。お母様が苦手だと自覚している時は、お父様に頼んで、お子さんとお母様も一緒に鍛えてもらいましょう。
毎日、1つずつ空想ごっこをしたら、得意になること間違いなしです。苦手意識があっても、慣れたらだんだんに楽しくなって大好きになるでしょう。そして、頭の中に空想の引き出しをいっぱい作りましょう。

どんなお題があるか、少し書き出してみます。
「空を飛べたら」「虫や動物とお話できたら」「海の中を自由に動けたら」「透明人間になったら」「宇宙人(オバケ)に会ったら」「どこでもドアを持っていたら」「大きく(小さく)なれたら」「お父さん(お母さん)に変身出来たら」等 
お題をお子さんと一緒に考えるところからやっても良いですね!

その他、絵本の続きを考える方法もあります。
桃太郎が鬼退治をして宝物を持って帰ったあとのお話を作ってみる等です。
ポイントは、先ほども言いましたが、お母様も参加することです。子どもの発想は無限です。是非、楽しんで下さい。