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『行事を丁寧に経験させる(母の日編)』

2023/05/10(水)
 今週末の5月14日は「母の日」です。
幼児がいらっしゃるご家庭では、園で「お母様へのプレゼント」を作って持って帰って来ますが、お子さんが大きい場合や大人ばかりのご家庭では、すっかり忘れられていることも多いのではないでしょうか?

小学校受験では、「母の日」は、季節の行事の「春」にしっかり入っていますので、覚える必要があります。ペーパーの問題や、カードで季節を分ける問題等で出題されます。アイテムの「カーネーション」も、関連付けて知っておかなければなりません。(いろいろインプットすることがあって、大変ですね)

今回は「母の日」の行事について、お話していきます。

先ず、「母の日の由来」です。
諸説ありますが、アメリカ発祥の説が日本では使われているようです。南北戦争の時代に「Mothers Day Work Club(マザーズデー・ワーク・クラブ)」というボランティア団体を結成し、敵味方関係なく負傷兵のケアに尽力したアン・ジャービスさんを、娘さんが追悼したことがきっかけであると伝えられています。この出来事が「母親に感謝の気持ちを伝える日」になりました。
日本には、明治時代の終わりにキリスト教の教会からじわじわと広まっていましたが、1937年に大手お菓子メーカーが大々的に取り上げたことで、一気に「母の日」が全国に知れ渡りました。

「カーネーションを贈る」という風習も、先のアンナ・ジャービスさんが「母が好きだった白いカーネーションを追悼集会で飾った」ことが始まりとされています。
カーネーションの花言葉は「無垢で深い愛」です。

ここまでのお話は幼児向けではありませんので、大人が知っていて、お子さんに聞かれた時に、幼児にもわかるようにかみ砕いて説明して差し上げれば良いでしょう。

★さて、では実際にどんな風に子ども達に伝えるか?

「母の日」ってなんですか?
と子ども達に聞くと
「お母様にカーネーションをあげる日」
「お母様にプレゼントを渡す日」
「お母様に絵を描いてあげる日」
「お母様にケーキを買ってあげる日(?)」
という答えが返ってきます。
更に「どうして?」と聞くと、言葉で説明できない場合がほとんどです。

なので「いつもお母様はどんなことをしてくれる?」と質問を変えてみます。ここでは、たくさん「やってもらっていること」をあげてみると良いです。
子ども達にこの質問をすると、はじめはなかなか出てきません。なぜなら、当たり前にやってもらっているからです。
その当たり前が、どんなに素晴らしいことかを、気付かせるチャンスですね。

「ご飯を作ってくれる」「洗濯をしてくれる」「お掃除をしてくれる」「園の送り迎えをしてくれる」「お風呂に入れてくれる」「お買い物をしてくれる」「お花を飾ってくれる」「お着替えを手伝ってくれる」「赤ちゃんの面倒を見てくれる」「アイロンをかけてくれる」「一緒に寝てくれる」「本を読んでくれる」・・・・・言い出したら、止まらないほどに、どんどん出てきます。

普段、やってもらっていることが、たくさん出てきたところで、「もし、お母様がいなかったら」と想像させてみます。(感受性の強いお子様は、悲しくなってしまうのでスルーして下さい)
「お母様がいてくれて良かったぁ」→「お母様ありがとう」の気持ちがムクムクと湧いてきます

その「ありがとう」の気持ちを「感謝」ということを教えて下さい。
そして、「母の日」=「お母様に感謝の気持ちを伝える日」とお話します。

行事を通して、その行事に込められた「想い」「心」を伝えられると良いですね。

そして、「母の日」の場合は、お父様の協力が必須です。なぜなら、お母様が自ら「お母様はいつも家族の為に何をしてあげている?」と聞くのは、変ですからね(笑)。

子ども達からは、「お父様と秘密でお母様が喜ぶことを計画している」という話もよく聞きます。それはそれは、嬉しそうなワクワク顔で話してくれます。そういった特別なイベントは、お子さんの印象に残りますね。

どうぞ、お父様が「お母様に感謝の気持ちを伝える日」をプロデュースして下さい✨