幼児教室の授業の中で 発表の課題があります。
あらかじめ お家で練習してきたことを発表するのではなく
その時に初めて聞かれたことを、みんなの前に出てお話します。
「○○を教えてください」や「○○を発表して下さい」等の課題です。(所謂 抜き打ちですね)
急に聞かれて 黙ってしまうお子さんもいますが 徐々に慣れてきて自分で考えたことを言えるようになってきます。
何事も たくさん経験することが 「力」になりますね。
さて、先日「お母様に褒められることを教えてください」との課題を出しました。
小学校受験の面接でも 頻繁に聞かれる質問なので 毎年 何度も質問しています。
「お手伝いをした時です」
「お友達に親切にした時です」
「妹(弟)のお世話をした時です」
「大きな声でご挨拶した時です」
「絵が上手に書けたときです」
「泣かないで最後まで頑張った時です」
「できないことができるようになった時です」等など ・・・・秋になると、こんな発表ができます。
今の時期はまだ「褒められる」の意味がわかっていないお子さんもいますし、自分が褒められた経験を上手く言語化できないお子さんも多いので、なかなかの面白い答えが続出します。
「泣かない時です」(また「怒らない時」もあります)
「お風呂を片付けた時です」(たぶんお風呂掃除?・・・またはお風呂で遊んだオモチャを片付けた時)
「しゃべらないことです」(電車の中や図書館・お店など、静かにしなければいけない場所で大人しくしていたことでしょう)
そして極めつけの答え→「かわいい時です」
これには 一瞬 OKを出そうかどうか迷いました。
でも 例えば
「今日のお洋服 可愛いですね」とか
「その髪型 似合っていて可愛いね」
「〇〇ちゃんの笑顔 可愛いわ」等 と言われている時に
「褒められたら なんて言うの?」と助言しているのは 私です。
実は 出題の意図と少しニュアンスが違うので 他の答えを考えさせる方法もあり得ます。が、今回はスルーしました。
私の印象として ちょっと恥ずかしそうに答える彼女の姿に「家族に愛されている」という状況が想像されたからです。
子どもって、日常の会話や助言を 聞いていないようで しっかり聞いているし ちゃんと覚えています。
そして「かわいい」は確かに 誉め言葉ですものね。
子どもは特に「自分にとって気持ちの良い言葉」を言われると、 耳がそちらに向きます。(聞く耳を持つのですね)
その特徴を生かして活用すると 褒める時ばかりでなく 注意をする時にも、効き目がありますよ!