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「集中力、どうやってつけたらいいの?」

2023/01/11(水)
 1月11日、今日は「鏡開き」ですね。お供えを下げ、お餅を頂く地域も多いと存じます。お正月気分もそろそろおしまいです。

 年末年始は、ご親戚と集まったり、お出掛けや行事の参加など、普段と違う生活スケジュールだった方も多いと思います。「貴重な経験」になったはずなので、ちゃんと記憶に留められる様に、絵を描いたり、日記に書いたりして、残しておくと良いですね。

さて「今日から、元の生活に戻しますよ~!」とお母様が張り切っていても、お子様は、大人のように急には切り替えられません。11月から徐々に習慣になっていた「机に向かう時間」が、何となく無くなってしまっていませんか?

そんなご家庭では、
・なかなかやる気になってくれない
・やっとなだめて座らせる所までこぎ着けたのに、ちょっと取り組むとすぐに「トイレ」「のど渇いた」と席を立つ
・姿勢よく座れなくなっている
などなど・・・・悩んでいらっしゃるのでは?
更に、小さい弟妹がいる場合は、お邪魔が入りますしね。

でもね、中には、年末年始以前のことを思い出して、切り替えられるお子様もいるのです。
それはたぶん、勉強に対して「学習が面白い」「夢中になれること」「わかるのが楽しい」というポジティブな記憶が残っているお子様です。そんな脳になるように、上手に学習を進めてこられたのだと思います。

ここで、ひと言お話しておきますが
「練習もせずに、長時間落ち着いて座っていられる子ども」を観たら、私なら具合が悪いのかと思って、額に手を当てたくなります(笑)。それ位、子どもがじっと座って何かを持続するのは、珍しく難しいことだと思います。

でも一方で、好きなことをやっている時は、話しかけても気付かないくらいに、勝手に集中できるのが子どもです。
夢中になって時間を忘れるほど、何かに没頭していることはないですか?(←それが何かメモしておきましょう)

「集中力」を鍛えるには、「集中して頑張ったらできるようになった」という成功体験を味わわせることが良いそうです。(←脳科学の本からの引用)
まだ勉強を始めたばかりで、好きかどうかもわからないのに、無理に座らせて「やりなさい」「やりますよ」と言われたら、面白くないに決まっています。それを繰り返したら、勉強嫌いになります

ですから先ずは、勉強以外の他のこと(お子さんが興味を持って自らやりたがること)で、集中力を養うのです。
特に体を動かすことが、特に良いと言われています。
例えば、年長児なら「縄跳び」「逆上がり」「自転車」などが、いいですね。初めは上手くできず、もうやめたい!と諦めそうになりますが、幼稚園や保育園のお友達がやっている姿を目にすると、「自分もできるようになりたい!」と思う気持ちが、年長児ならば湧いてくるからです。

バレエやスイミング・体操教室・武道教室に通うのも、良いと思います。こういうお教室はレベルアップがあるので、お子さんが挑戦しやすい環境にあります。また、年齢が上の先輩がいますので、憧れの存在を見つけることができることも考えられます。
運動は苦手だけど、折り紙を折ったり、レゴブロックを作るなど、手を使うことが好きだったら、少しだけ難しい課題を与えて挑戦させ、「できる」感覚を何度も体験させます。

また、楽器の練習もいいですね。私も小さい頃からピアノを習わせてもらったことが、今になって本当に良かったと思っています。それは、「たくさん練習すれば、いずれできる」という経験ができたからです。
新しい曲にチャレンジする時、「いつも同じ所でつっかえる」のは、よくあることです。その場所だけ何回も何回も繰り返し練習しますが、どうしても上手く弾けないのです。そんな時は、ただひたすらに練習します。なぜなら、練習し続けていれば、突然弾ける時が来ることを知っているからです。本当に、ある日突然指がなめらかに動いてサラリと弾けてしまうのです。その時の達成感、満足感、なんて気持ちが良いのだろうという思いは、一度味わったらもう忘れられません。たぶん脳内では「ドーパミン」が、溢れまくりです(笑)。

周りから「やればできる!」と言われても、そのような経験が無いと信じられませんよね。成功体験をさせることにより「自分はやればできるんだ」という肯定感を持つこと、それが他のことにも頑張れる心(脳)を作るのです。

その他、学習する時の環境や姿勢など、様々なことを整えることにより、徐々に集中できる時間が長くなりますので、大人も諦めずただひたすらに工夫することを続けてみましょう。