「ことだま」

 自粛生活、特にお子様のいらっしゃるご家庭では、真面目に家にこもっている方が多いようです。ロックダウンのような厳しい措置でなくても、お互いのことを考え、人に迷惑を掛けない、協力するという気持ちを持って自制できるのは日本人ならではですね。世界に誇れる国民性だと感じ、子ども達にも受け継いでもらいたいと願うこの頃です。

 さて、しかしながら、この生活もだいぶ長く続いておりますので、子ども達も親御さんも知らず知らずのうちにストレスを溜め込んでいるのかもしれません。一昨日の日経新聞で『「コロナごっこ」ストレス映す 子どもの異変に注意』の記事を見つけ、まじまじと読んでしまいました。子ども達に心身の不調が出てきていることを知り、きっとお母様やお父様もご苦労されていることだろうと思いました。例年だったら、1年で一番希望に満ち溢れ、わくわくが次から次へとやって来る時期なのですが、今年は自粛が解除になっても、コロナ以前の日常に戻るとは考えにくく、まだまだ、それぞれに緊張感を持って過ごさなければならない状況が続くと思われます。

そこで、こんな時だからこそ、小さな喜びと幸せを感じられる「ことだま(言霊)」について書こうと思いました。

 私ごとですが、もともと家にいるのが大好きなので、この自粛生活はぜんぜん全く苦ではありません(笑)。それでも全く外に出ないのは、身体にも精神的にも良くないかも(?)と思い、朝は日の出と共に起きて(←飼い猫に起こされるだけですけど)、ベランダに出てお日様を拝んでいます。朝一番に外の空気を吸うのは、とても良い気分です。たとえ雨が降っていたとしても、とりあえずベランダに出ます。お散歩やジョギングに行く習慣ができているご家庭も多いかと思いますが、朝陽を浴びることは、睡眠の質を向上させると言われていますので、(曇りでも雨でも効果は変わらないそうですよ)是非、実行してみて下さい。そして、お子様には、必ず「気持ちがいいね」と声を掛けてあげて下さい。もちろん、ご自分にも。

因みに私は「お日様おはよう~!」と言い、プラス自分の名前を言いながら20回高くジャンプします。

 これは、瞑想の本で読んだエネルギーをチャージする「やる気を出す方法」なのですが、私には効果があるように思います。特に自分の名前をいう所がポイントです。名前にも「ことだま」が宿っていると考えられていますね。名前には、名付けた方が一生懸命考えてくれた深い意味、心が込められているからです。この機会に、お子様に名前の由来を教えて差し上げ、自分の名前の意味も思い出して、このちょっと面白い方法をやってみて下さい。

 お食事やおやつの時間には、「美味しいね」の言葉を忘れずに。他にもお風呂に入って「気持ちいいね」、遊んでいる時に「楽しいね」「面白いね」、良いことがあった時に「嬉しいね」「素敵だね」、上手くできた時に「やったー!」「頑張ったね」「えらい!」などなど、とにかく良い言葉をたくさん声に出して言い合いましょう。

 それとは逆に「つまらない」「できない」「ダメ」「やめて」など、ネガティブな言葉を極力言わないように気を付けて下さい。「お母様の口癖(普段、お子様に掛けている言葉)を3つ挙げて下さい」とのアンケートを取ったら、そのうちの2つはネガティブな言葉であったという結果も出ています。

 最後に、お子様に一番言って欲しい言葉は「ありがとう」です。

 別に何もしてくれなくても「ありがとう」です。ここに居てくれることに「ありがとう」、私の元に生まれて来てくれたことに「ありがとう」、毎日、何回でも言ってあげましょう。その「ありがとう」は、お子様に必ず届きます。そして、お母様も幸せな気分に包まれることでしょう。

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