「箸の持ち方」

お箸を正しく持って、使うことができていますか?また、鉛筆はどうでしょうか?

今日は、箸の持ち方について書きたいと思います。箸と鉛筆の持ち方は、指の使い方が似ていると思いませんか?私は、子ども達に持ち方を教えるようになってから、「これは同時に覚えた方が楽だな」と思うようになりました。そして、始めから正しい持ち方をきっちりと教えることが大切であり、その点を強くお勧めしておきます。なぜなら、私自身が子どもの時(小学生)お箸の持ち方も鉛筆の持ち方も、あまり上手ではなかったからです。変な持ち方で癖がつくと、なかなか直せません。更に年齢を重ねれば重ねるほど、直すのが難しくなります。

さて、小学校受験の面から言うと、お箸の課題は個別テストで頻繁に出題されています。特に女子校では、豆掴みや、配膳にプラスして食べる真似をさせ、箸の使い方までチェックされています。そして、鉛筆の持ち方も、個別テストのある学校では出題率が高く、なぞりや模写、色塗りでチェックされることが多いです。ここで気を付けて頂きたいのは、鉛筆の持ち方は小学校に入ってから、1年生の国語の授業で、厳しく矯正してくれますが、お箸の持ち方まではやってくれません。「きちんと持てて当たり前」の考えだと思われます。

幼児教室の授業でも、お箸の課題をしますが、さすがに「にぎり持ち」をしているお子さんはいません。ただ<↓写真の左上>のように「緩いにぎり持ち」は多いです。親指が上に向いて伸びている状態です。また、お箸を使った時に気になるのは「X箸(クロス箸)」です。お箸の上部(手より上)が交差している場合と、お箸の下部(手より下)が交差していることもあります。掴む力が弱くなりますので、食べ物を掬うような感じに見えます。その他、<↓下の段の真ん中>のように薬指が箸の間に挟まっていたり、<↓右側の写真>のように下側の箸に薬指の腹を付けている場合もあります。全部の指が伸びている感じです。ぱっと見、正しく持てているように見える為、これを見逃していることは多いので、よく観察してみて下さい。

正しい持ち方(悪い持ち方)は、インターネットで調べるとたくさん出てきますので、調べてみましょう。(最後にお勧めの動画を紹介しています)

では、お子さんと一緒に練習する時の注意点を書きます。まず、お箸はお食事中にうるさく言わないこと、また練習し始めの時は、時間を決めることです。正しく持つことに慣れていないと、指に力が入り過ぎたり、力をどこに込めたら良いかもわかりませんので、イライラします。お箸に集中して、味がわかりませんし、その都度注意されると食べるのが嫌になります。ということで、練習タイムは短くて良いので、お箸を持ったら必ず正しい持ち方ができるまで、地道に習慣づけましょう。

そして、お子様が練習する時は、お母様やお父様も『利き手禁止タイム』で参加して下さい。利き手と反対の手でお箸を持つと、お子さんがどれくらい苦労しているかが、わかります。(←指を攣らないように気を付けて下さいね)最近本で読んだのですが、これは脳にとってすごく良いことで、「意志力」(=集中力)が鍛えられるそうですよ。仕事や家事をこなす能力が上がるかも知れません(笑)。最近は、コロナウィルス感染予防で幸か不幸か、ご家庭で家族揃ってのお食事をする機会が多いと思いますので、是非ゲーム感覚で取り組み、楽しく身に付けて下さいね。

◎お勧めの動画 「正しいお箸の持ち方」(箸匠せいわ)お箸やさんの説明で、とても分かり易いです!

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