「集中力」

「何をしていても すぐに飽きる」

「集中できる時間が短い」

ご家庭で学習している時にこのようなお悩み、ありますよね?せっかく勉強する時間を作り、いざ始めようと思っても、なかなかやる気になってくれない。やっとなだめて座らせる所までこぎ着けたのに、ちょっと取り組むとすぐに集中が途切れ、「トイレ」「のど渇いた」などなど・・・・。また、小さい弟妹がいる場合は、更にお邪魔が入りますしね

ところが、きちんと学習の習慣が付いたお子さんは、ちょっとくらい邪魔が入っても、知らん顔(たぶん気付いてもいない)で 目の前の課題に没頭できています。それは「学習が好き」「夢中になれる面白いこと」「楽しいこと」と感じているからでしょう。そのような脳に、ご両親が育てて下さったのだと思います。

私なら、長時間座って落ち着いているお子さんを見たら、具合が悪いのかと思って、額に手を当てたくなります(笑)。それ位、子どもがじっと座って何かを持続するのは、珍しいことだと思うのです。

でも一方で、好きなことをやっている時は、話しかけても気付かないくらいに集中していませんか?夢中になって時間を忘れるほど、何かに没頭していることってありますよね。(それが何かメモっておくといいです)

「集中力」を鍛えるには、「集中して頑張ったらできるようになった」という成功体験を味わわせることが良いそうです。まだ勉強を始めたばかりで、それが好きかどうかもわからないのに、無理に座らせて「やりなさい」「やりますよ」と言われたら、面白くないに決まっています。更に、それを繰り返したら、勉強が嫌いになります。

まず、他のこと(お子さんが興味を持って自ら欲していること)で、集中力を養うのです。

体を動かすことが、特に良いと言われています。例えば、年長児なら「縄跳び」「逆上がり」「自転車」など、いかがでしょう。初めは上手くできず、もうやめたい!と諦めそうになりますが、幼稚園や保育園のお友達がやっている姿を目にすると、「自分もできるようになりたい!」と思う気持ちが湧いてきます。バレエやスイミング・体操教室・武道教室に通うのも、良いと思います。こういうお教室はレベルアップがあるので、お子さんが挑戦しやすい環境にありますね。運動は苦手だけど、折り紙を折ったり、レゴブロックを作るなど、手先を使うことが好きだったら、少しだけ難しい課題を与えて挑戦させます。

また、楽器の練習も良いと言われています。私も小さい頃からピアノを習わせてもらったことが、今になって本当に良かったと思っています。それは、「たくさん練習すれば、いずれできるようになる」という経験があるからです。新しい曲にチャレンジする時、いつも同じ所でつっかえることは当たり前のようにあります。その場所だけ何回も何回も繰り返し練習しますが、どうしても上手く弾けません。そんな時は、ただひたすらに練習します。なぜなら、練習し続けていれば、突然弾ける時が来ることを知っているからです。本当に、ある日突然指がなめらかに動いてサラリと弾けてしまうのです。

その時の達成感、満足感、なんて気持ちが良いのだろうという思いは、一度味わったらもう忘れられません。たぶん脳内では「ドーパミン」が、溢れまくりです(笑)。

周りから「やればできる!」と言われても、経験していなければ信じられません。成功体験をさせることにより「自分はやればできるんだ」という肯定感を持たせること、それが他のことにも頑張れる心(脳)を作るのです。その他、学習する時の環境や姿勢など、様々なことを整えることにより、徐々に集中できる時間が長くなります。

指導する大人も諦めずに、どうしたら伸ばすことができるか、どんな工夫が必要かを、集中力をもって考え続けていきましょう。

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